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勤務医からの視点 鈴木 克典(72号)

良き「習慣」を手に入れましょう

鈴木 克典
産業医科大学 第一内科

「すごいこと」は、それを達成するために、「日々の積み重ね」によって達成される。「すごいこと」自身よりも、達成するために獲得した「習慣」にこそ価値がある。そう実感している。

私は、この2021年5月から6ヶ月で20キロ超の体重減少を達成した。久々に会う同僚、患者からはしみじみと「顔が小さくなったねぇ」とか「腹がへこみましたねぇ~」とか言われる。その後決まって、申し訳なさそうに、「(コロナで)仕事大変なんですね?」とか、「病気しました?」とかコメントが続く…。

決して、仕事がきつかったわけでも、流行のパーソナルジムに行ったわけでも、病気をしたわけでもなく、日々の習慣を改善したことで達成できた。その経過について書きたいと思う。

確かに私は、院内職務上、コロナ対策を行っているが、コロナ対応に限らず、自分の健康状態が良好でなければ、患者の健康も救えない。そう考えるようになって、2021年5月に減量をはじめてみることにした。

まずは、体重計を購入することから始めた。居室の机の横に置いて、一日3回測定する。今の体重計は優れもので、2000円そこそこだったが、内臓脂肪、皮下脂肪、基礎代謝、骨格筋率、骨量、タンパク質、体内年齢などが測定できスマホと連携できる。体重計にのるだけで体重は5キロほど減量していた。

次に、「できる男とは食事をしない」、「基本は一日1食である。」そう聞いてはやらないわけにはいかない。もちろん、食べないのではあるが、空腹時には、プロテインを飲んだり、ナッツを食べたりはしている。これで、体重はさらに10キロほど減量していた。

その後、停滞期が訪れる。悩んでいたときに、運動は減量に寄与する割合は少ないが、基礎代謝をあげるためには必要である。基礎代謝をあげるためには規則正しい生活が大切である。そう言われた。まず歩くことにした。無心で歩くと、仕事も疲労感もすっきりして、熟眠できる。好循環である。

規則正しく生活する。そう心に決めて、22時に寝て5時に起きる。これを基本型にした。いろいろな意味で「邪魔」が入らなくなった。たとえば早朝に職場に到着するので、交通渋滞に巻き込まれてイライラすることもなくなった。1日の始まりと終わりを決めているので、その間に何をどう納めるのかを考えて行動できるようになった。これで、体重はさらに5キロ程減量していた。

体重計、食事量の減量、運動、規則正しい生活。この当たり前を「習慣」にすることができたからこそ、達成できたと信じている。ただし、これは通過点であり、まだまだ減量は進行中だ。挑戦は続くのである。

このような習慣は、支えてくれる恩師、仲間、家族がいて、初めてつくることができる。今も温かく指導をしてくださる田中良哉先生はじめ産業医科大学第一内科学講座の皆様、感染制御部のスタッフ、家族に感謝したい。

 

体重がピークの時にはいていたズボンも、大分、緩くなりました。

体重がピークの時にはいていたズボンも、
大分、緩くなりました。

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