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リウマチ性疾患における作業療法士(OT)の役割

リウマチ診療での作業療法士(Occupational Therapy:OT)の役割は、ゆりかごから墓場まで、リウマチ患者が健常者と同じようにライフステージに応じた日常生活・社会参加を安心して楽しめるように伴走することです。関節リウマチ診療ガイドライン2020でも作業療法は高く推奨されており、「ベネフィット(利益)しかない!」といっても過言ではありません。リウマチ患者はもとよりリウマチ・チーム医療に関わる多職種からの期待は膨らみ、大きなものとなっています。

この期待に応えるOTの専門性とは、オリジナリティーに溢れた自作自助具や生活者の視点での関節保護法、そして、手指の関節を優しく保護するスプリント(装具療法)などを駆使して普段の生活を楽にする、あるいは社会参加を楽しむための〝楽楽作業療法〟です。

また、手の機能と実用性を高めることが科学的に実証されたホームエクササイズにLamb博士らが報告したStrengthening and Stretching for Rheumatoid Arthritis of the Hand(SARAH)があります。SARAHの要諦は患者の訓練へのアドヒアランス(主体的参加)を高めることであり、主体的な治療への参加やペイシェント・エクスペリエンス(患者経験価値)の向上といった時代の趨勢に応えるプラチナ・エクササイズです。ここは、上肢機能向上にこだわり、生活に密着するOTの腕の見せ所です。

OTは専門的な技術・知識を活用してオールマイティに生活維持や社会参加への支援ができるプロフェッショナルですが、治療場面で「これを必ずやらなければいけない。これをやってはいけない。」ということはありません。リウマチ患者の心の声に応えライフステージに寄り添って、その瞬間、その時期に必要な治療・支援・ケアを絶妙のタイミング〝啐啄の機〟で提供できることがOTの真骨頂であり、大切な役割です。

文責)

丸の内病院
田口真哉
大阪医科薬科大学
佐浦隆一

 

作業療法士からの声

「外来作業療法におけるハンドリハビリテーション」
田口 真哉(社会医療法人抱生会 丸の内病院リハビリテーション部)