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開業医からの視点 史 賢林(72号)

「リアル」がやっぱり一番!

史 賢林
てんじん整形外科リウマチ科
史 賢林

JCR会員のみなさん、こんにちは。大阪市北区で整形外科、リウマチ科、リハビリテーション科を標榜してクリニックを開業しております史 賢林(し けんりん)と申します。ニュースレターの本欄は私自身、毎号とても楽しみにして読んでおりますので、まさか自分が寄稿依頼を受けるとはびっくりで、大変光栄に思います。

当院は、2017年5月に開院して4年半あまりになります。場所は日本一長いことで有名な天神橋筋商店街の南端にあり、JR大阪駅などがある大阪一の繁華街、梅田から地下鉄で1駅の交通至便な場所にあります。といっても、都会的な洗練さはみじんもない下町で、関西以外の人がおそらく抱かれる「コテコテ関西」のイメージ通りのエリアです。

関節リウマチ(RA)に限らず幅広く運動器疾患を診ていますので、周辺にお住いの方、お勤めの方を中心に、子供からお年寄りまで幅広くご来院いただいています。今回せっかくなので、当院に通院中のRA患者比率をあらためて調べてみたところ、約2割でした。2年ほど前に同じように調べた際は約15%だったので、RA患者比率は高くなりました。ただ、新型コロナの影響で総患者数がガタっと減っており、相対的にRA患者数が増えたというのが実際のところです。

少し前の本欄で阪大整形同門の永山先生が書かれていましたが、コロナによる受診控えは他疾患に比べてRAではほとんどみられず、RA診療が決して「不要不急」ではないことをRA患者自身がよく理解しているのだと思います。また、政府はオンライン診療を普及させようとしているようですが、RA診療がオンラインに不向きだということは、JCR会員のみなさんならご同意いただけると思います。

経営面に加えてコロナ禍で困っていることといえば、勉強、交流の機会がめっきり減ったこともそのひとつです。コロナ以前は学会や研修会、あるいはメーカーがらみの講演会によく出席していましたが、最近はほぼすべてオンラインになってしまいました。発表や講演を聞くだけならオンラインでもOKなのですが、同じRA診療に携わる先生方の本音や生の声を聴くことがやっぱり面白いし、大変ためになります。また病診連携や診診連携という意味では、近隣の病院やクリニックの先生方とのface to faceの交流も重要です。

さて、本稿を書いている11月半ば時点で、この夏までが嘘だったかのように新規感染者数が激減していますが、このままコロナがすっかり落ち着く、あるいは有効で使い勝手のよい治療薬が開発されてちっとも怖くなくなる、そんな日が一日でも早く訪れることを切に願います。RA診療も、学会や講演会での勉強も、そしてJCR会員同士の交流もオンラインやバーチャルではなく、「リアル」がやっぱり一番だと思いますので。

 

当院のある天神橋筋商店街。恥ずかしいほどの「コテコテ関西」です

当院のある天神橋筋商店街。恥ずかしいほどの「コテコテ関西」です

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