医学生・若手医師のみなさま 医学生・若手医師のみなさま

膠原病内科は専門性の高い総合内科

神田 友梨恵
神田 友梨恵
産業医科大学 第1内科学講座

このページを読んでくださっている医学生・研修医の方は膠原病内科あるいは整形外科に少しでも興味をお持ちなのかと思います。私は元々色々なことに興味を持つ性分なので、医学生・研修医の頃は進路が定まらず、研修医が終わるギリギリまで進路に悩んでいました。ただ、「一つの臓器だけでなく全身を総合的に診れる医者になりたい」という意思だけは明確だったことを覚えています。

私は産業医科大学を卒業後、青梅市立総合病院で初期研修を2年間行い、膠原病内科をローテートした際に様々な疾患の診療に携わらせて頂きました。それまで膠原病内科には正直あまり興味はなかったのですが、医師となってからみた膠原病内科はまさに「一つの臓器だけでなく全身を総合的に診る科」でした。
膠原病内科医になる決意をした後は母校の産業医科大学第1内科学講座に入局し、卒後9年目の現在は大学院生として研究生活を送っています。ポリクリ実習などで学生から将来の進路について相談を受けることが多々あるのですが、以前よりも総合内科への興味を持っている医学生が増えているなという印象を持ちます。膠原病内科は「自己免疫」という専門性を持ちつつ、全身の臓器を考える専門性の高い内科です。少しでも興味がある方は是非、膠原病内科の世界を覗いてみてください。人から話を聞くのと自身で経験するのでは大違いです。そして特に女性の医学生・研修医の先生に膠原病内科をお勧めします。ご存知の通り膠原病疾患は女性患者さんが多く、妊娠・出産についてなど女性だからこそ共感できる機会が多々あります。また女子学生・女性研修医の先生の中にはキャリアと家庭の両立という「女医の壁」に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。膠原病内科だから可能という訳ではありませんが、内科医を継続しつつ妊娠や出産など自身の私生活を両立させることは可能だと思います。私は現在第一子を妊娠中でまだ駆け出しの身ではありますが、周囲の先生方、家族のサポートを頂き研究・外来を継続し充実した日々を過ごしています。

膠原病内科に興味がある方は是非一度、見学・ローテートしてみてください。特に産業医科大学第1内科はいつでもWelcomeです。