医学生・若手医師のみなさま 医学生・若手医師のみなさま

こんな人はリウマチ科に向いているかも

澤田 崇幸
澤田 崇幸
国立病院機構 相模原病院 リウマチ科

初めまして、リウマチ科専攻医2年目(医師としては4年目)の澤田崇幸と申します。
本日は、私がリウマチ科を選んだ理由と、医者4年目になった今どれくらいの診療ができるようになったかついて簡単にお話しします。

・リウマチ科を選んだ理由
学生の頃から、何となくリウマチ科を志望していました。当時はその理由を自分でも言葉で説明できませんでしたが、リウマチ科の特徴が分かってきた今になってみると説明できるようになりました。
リウマチ科は内科の中では、手技は少なく、急変も比較的少なく、多臓器に病変をきたすため幅広い内科の知識が求められ、外来をメインとして長年かけて患者さんを診ていく、などの特徴があると感じます。私は、体で物事を覚えるよりも机で勉強して覚える方が得意で、急変する物事に心躍るわけでもなく予想された物事を着実にこなす方が好きで、勉強することはそれほど苦ではなく、物事を知れば知るほど興味が湧いてくるタイプで、患者さんの病気が良くなっていくにせよ悪くなっていくにせよ、それに長年付き合うことにやりがいを感じられる性格なので、これらが、リウマチ科の特徴にうまく合っていたのだろうと思います。おそらく、学生の頃は、この科はこういう特徴があるから自分に合っていると思うと自分に説明できるまでその科のことを知るのは難しいと思うので、自分がその科に合っていそうかを真剣に直観で感じて選ぶのもよい選択肢の1つだと思います。そして、リウマチ科に合っていそうと思った方は、ぜひお待ちしております。

・現在の診療レベル
専攻医になって1年が過ぎました。研修医になりたての頃は、医者数年目の先生はなんでも知っているスーパースターのように見えていましたが、いざ自分がなってみると、標準的な教科書に書かれていることを予習して、本番の外来でちゃんとこなせたら自分に合格を与えたいレベルにしか到達していません。リウマチ・膠原病には数十の疾患が含まれますが、多くはほとんど経験がないままですし、最もメジャーな関節リウマチでさえ、毎回、外来の前には教科書で予習して、「もし関節がまだ痛いと言われたら、次はこの薬を試して、こういう副作用を説明しよう」と頭の中で考えています。医者人生の中で学ばなければならないことのまだ1割程度しか学んでいないように感じます。これからもまだまだ勉強して、少しでも一人前の医者に近づきたい所存です。