すべての女性医師が輝ける社会を目指して

このたびは栄誉ある男女若手共同参画奨励賞 団体賞を頂き、誠にありがとうございます。

少子高齢化の我が国において医師数は年々増加しており、医療機関に勤務する女性医師は2020年で初めて7万人を超えました。しかし女性医師率は23%といまだに少ない状況であり、欧米諸外国と比較してもその割合は最も低いといわれています。さらにリウマチ科を標榜する医師は医師全体で2％と低い中、リウマチ科に占める女性医師の割合は比較的多いため、リウマチ学を担う女性医師のキャリア支援は重要な課題の一つといえます。

私たちの医局では半分以上が20-40歳代の女性医師です。家庭環境は三者三様ですが、医師として働く意欲は同じであり、子育て中でも医師として勤務や研究を継続しています。その背景に、当大学が定める育児休暇制度を利用し、復帰後も環境要因や体調不良によって就労が困難とならないよう個々の希望に応じたワークシェアリングを実践してきました。

今回受賞できたのは、育休後の女性医師一人ひとりの弛まぬ努力と、医局員全員の支援と協力の成果だと思っております。医局全体で一つ一つの課題を克服しながら、女性医師がもっと輝けるような社会をこれからも目指していきたいと考えております。