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レフルノミド(アラバ®)の適正使用およびコレスチラミン製剤(クエストラン®)供給問題に関する学会見解 (重要)

一般社団法人日本リウマチ学会
会員各位
医療関係者 各位

平素より関節リウマチ診療にご尽力いただき、厚く御礼申し上げます。

この度、サノフィ株式会社が製造販売するコレスチラミン製剤「クエストラン®粉末44.4%」の出荷停止に伴い、抗リウマチ薬「アラバ®錠」(一般名:レフルノミド)の安全使用に重大な影響を及ぼし得る状況が生じております。

クエストラン®は、レフルノミド投与時における活性代謝物の体内除去のための唯一の標準的手段であり、重篤な副作用発現時や妊娠・挙児希望時などに不可欠な医薬品です。したがって、その安定供給が確保されない状況は、レフルノミドの安全使用の前提を根本的に損なうものです。

本学会はこれまで、厚生労働省およびサノフィ株式会社に対し、患者および処方医の立場から、必要な対応を強く求めてまいりました。その結果、現時点ではアラバ®錠の販売継続および、レフルノミドの活性代謝物除去を目的としたクエストラン®の限定的供給方針が示されています。

しかしながら、本学会は、このような限定的かつ時限的な対応をもって、レフルノミドの安全使用が担保されているとは評価しておりません。
特に、供給予定とされるクエストラン®の最終製造ロットの使用期限が2028年10月とされており、それ以降の供給およびアラバ®錠の販売継続が困難となる可能性があることから、本問題は依然として未解決であると認識しております。

以上を踏まえ、本学会は以下の通り明確な見解を示します。

1.製造販売業者に対する要求
本学会はサノフィ株式会社に対し、レフルノミドの安全使用を担保するために不可欠なコレスチラミン製剤について、一時的・例外的対応ではない、恒常的かつ持続可能な供給体制の確立と、その明確な保証を強く求めます。
これは医薬品の安全使用を支える前提条件として、継続的に担保されるべき責務であると考えます。 
2.供給体制が確立されない場合の学会としての立場
上記の供給体制が十分に担保されない場合、本学会はレフルノミドを、安全性上のリスクが高い薬剤として位置付けます。
その場合、臨床現場においては以下を強く推奨します。
・新規投与は原則として慎重に判断し、他の治療選択肢を優先すること
・既存投与患者についても、継続の妥当性を改めて評価すること
・投与継続にあたっては、緊急時対応が確実に実施可能な体制を有する施設に限定すること
3.現時点における臨床上の留意点
現在提示されているクエストラン®の特例供給は、限定的な対応にとどまり、迅速性および確実性の観点からも十分な実効性が担保されているとは言えません。
したがって、レフルノミドの使用にあたっては、従来以上に慎重な症例選択および厳格なモニタリングが求められます。

本学会は、患者の安全確保を最優先に、引き続き関係各所と協議を継続し、クエストラン®の安定供給およびアラバ®錠の継続的使用環境の確保に向けて強く働きかけてまいります。

 

2026年4月16日
日本リウマチ学会 理事長 田中良哉
社会保険委員会委員長 桃原茂樹
医薬品安定供給検討小委員会委員長 中島亜矢子