医学生・若手医師のみなさま 医学生・若手医師のみなさま

「リウマチ整形外科医を目指して」 ~包括的な視点から~

平 薫代
大阪労災病院整形外科・リハビリテーション科
・リウマチ整形外科を目指した理由
私は中学生の時に骨折し、父(整形外科医)が手術を施行しました。整形・リハビリ分野に興味を持ち整形外科へ入局しました。医師4年目で第1子出産、産後は育児と病棟管理の仕事の両立が困難になりました。そこで、大阪労災病院リハビリテーション科へ異動させて頂き、リウマチの術後症例に携わる機会が増えました。術後、外観・機能ともに改善した手足、それを日常生活へ復帰させるリハビリ治療、これらの一連の治療に感銘を受けました。育児中のため、周りの皆様にご迷惑をおかけしてきたにも関わらず、このような臨床経験が出来ましたのは、ひとえに大阪労災病院リハビリテーション科部長 夏梅隆至先生のご配慮によるものと心から感謝申し上げます。
また、ちょうどその頃、大阪労災病院リウマチ整形外科部長 坪井秀規先生に出会い、更にリウマチ分野に魅了され、リウマチ整形外科を専攻しようと決めました。
整形の中でも特にリウマチ診療は1ヶ月毎に外来フォローする症例が多く、他のサブスペシャリティーよりも外来診療の比重が大きいのも特徴であると思います。
私は、上級医先生方、周りのスタッフの方々のサポートのお陰で、微力ではありますが、リウマチ外来診療に携わることが出来ました。
以前、上級医先生から育児中の女医は細く長いキャリア積みが大切であるとアドバイスを頂きました。周りの皆様のご理解・多大なサポートがあっての臨床参加ではありますが、リウマチ整形外科医に向けて邁進してまいりたいと思います。今後ともご指導・ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い致します。
・大阪労災病院でのリウマチ診療
外来診療を始めさせて頂いたばかりですが、症例数が多く大変勉強になっています。また、坪井先生には診療のイロハを教えて頂き深く感謝しております。大阪労災病院は手術症例も豊富であり、また何よりも教育熱心な素晴らしい先生方がいらっしゃるので、リウマチ研修にも最適な病院だと思います。
・将来の目標
整形外科とリハビリテーション科の包括的な視点からリウマチ診療に携わりたいです。