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リウマチ外科医を目指して

小野寺 智洋
小野寺 智洋
北海道大学大学院医学研究科 整形外科学分野科

 平成11年卒ですので若手というには少し心苦しいのですが、同年に北海道大学医学部整形外科学講座に入局しました小野寺智洋と申します。 2009年に留学から帰国して以来、主に下肢のリウマチ性関節症を専門として診療させて頂いております。
 私が医者になった頃と比べると、この10年で関節リウマチに対する薬物治療は驚くべき変化を遂げました。しかし一方で、外科治療に関しては生物学的製剤の登場に匹敵するような大きなプレイクスルーは無く、ゆったりした変化を続けているように感じます。
 今後のリウマチ患者さんは、薬物治療の進化によって今までより長い人生をより高いQOLを維持しながら生活できるようになります。これに伴い、今後はより高レベルの関節外科治療が求められていくことが予想されます。
 そうした環境の中で、日々変化していくリウマチ診療に携わることができることを、大変喜ばしく思います。今後は眞島任史先生のご指導の下で、膠原病内科の先生方とも協力しながら、関節機能を温存した手術治療や、長期的に高いQOLを提供できるような手術手技の習得・開発を目指して日々の診療に励んでいきたいと思っております。