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抗リウマチ薬(DMARDs)

抗リウマチ薬とは

関節リウマチの疾患活動性に影響を与える薬の総称です。抗リウマチ薬は免疫担当細胞や免疫物質(サイトカイン)に薬が作用することで骨破壊や関節炎の抑制効果を示しますが疾患を治癒させる薬ではありません。英語では(Disease modified anti rheumatic drug; DMARD(疾患修飾性抗リウマチ薬))と呼ばれます。いわゆる鎮痛剤は滑膜炎や骨破壊に影響を及ぼしませんので、この中には含まれません。

種類

抗リウマチ薬を作用機序で大きく分けると免疫抑制薬、免疫調節剤、分子標的薬に分けられます。分子標的薬を生物学的製剤とJAK阻害薬に分けることもあります。
これ以外にも2013年にヨーロッパリウマチ学会で提案された分類があります。こちらはまずDMARDを製造法により合成型(sDMARD)と生物学的製剤(bDMARD)に分類し、sDMARDを従来型(csDMARD)と分子標的型(tsDMARD)、bDMARDをオリジナルのもの(boDMARD)とバイオシミラー(bsDMARD)に分けるというものです。例えば関節リウマチの治療で中心的な役割を果たすメトトレキサートはcsDMARDに分類されます。
この分類法は現在の関節リウマチ治療戦略に合致したものと考えられ、日本リウマチ学会の関節リウマチ診療ガイドラインでも使用されています。治療薬の選択に特に制限がなく関節破壊リスクが高くない関節リウマチ患者さんの初期治療ではcsDMARDを軸に治療戦略を検討します。

抗リウマチ薬の注意点

抗リウマチ薬に分類される薬は前述の通り様々なものが含まれますので、効果を示すしくみ(作用機序)もひとつではありません。よって使用されている薬それぞれの副作用を理解しておく必要があります。
またいずれの薬も免疫機構に作用すること、長期にわたる使用が予測されることから、発熱や咳嗽など感染を疑わせる症状が出現した際の対応や予防接種・歯磨き・うがいなどの感染予防、長期使用に伴う副作用対策などを主治医と一緒に検討しておくことが望ましいです。

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