PMDAは、医薬品、医療機器や再生医療等製品等に関する承認審査、安全対策、副作用被害救済等の役割を担う公的な機関です。これらの業務を適切に行うためには、臨床経験に裏打ちされた最新の知見に基づいた検討が必要不可欠であり、PMDA では「臨床医学担当」として 55 名程度の医師が勤務しています。
一方、アカデミアにおいて医薬品等の開発を目的に臨床試験を計画し実施するには、医薬品、医療機器、再生医療等製品に関する審査の他、安全対策や信頼性調査に関する知識・経験を要します。PMDA は、これらの業務を行う、国内で唯一無二の役割を担っていることから、PMDA での勤務経験は、臨床試験分野でのキャリアを考える医師にとって特別な機会となります。
これまで PMDA では、臨床試験の推進を行う大学、医療機関から PMDA への医師・歯科医師の人事交流を推進してきました。既に、多くの PMDA 勤務経験者が、臨床試験を推進するリーダーや専門人材として活躍し、研究成果の実用化や医療環境の発展に大きく貢献しています。
PMDA では、医療界とのさらなる連携をめざし、臨床医学担当職員として、志の高い医師を募集しています。詳しくは、PMDA 採用情報ページ「募集情報 職員(臨床医学担当)」をご覧ください。
日本リウマチ学会では、PMDA と連携し、学会員である専門医が PMDA で勤務経験を持つことを支援いたします。PMDA 勤務を志す方は下記をお読みになり、積極的に応募してください。
臨床医学担当職員の採用区分
Ⅰ.技術系専門職任期付職員(臨床医学担当)
Ⅱ.技術系専門職職員(臨床医学担当)
Ⅲ.大学等からの人事交流
いずれにおいても、専門分野における十分な臨床経験を有し、専門医等を取得済みであることが必要です。R5 年 4 月時点で、職員 24 名、人事交流者 26 名(19 大学、4 国立研究開発法人からの人事交流者)が臨床医学担当として勤務しています。
PMDA の業務について、詳しくはホームページをご覧ください。特に、承認審査においては審査報告書の臨床部分を執筆することとなりますので、応募の前に必ず審査報告書をご覧ください。
(URL:https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuSearch/で検索できます)
(URL:https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuSearch/で検索できます)
Ⅰ.技術系専門職任期付職員(臨床医学担当)
対象者は、臨床試験の実施や評価に関心があり、PMDA の勤務を経験したいと考える方を対象とします。勤務期間は原則 3 年間です。
Ⅱ.技術系専門職職員(臨床医学担当)
博士号についても取得済みであって、既に臨床試験の実施や評価に関する十分な知識と経験があり、PMDA の業務全般に強い関心と意欲を持っている方を対象とします。適性がある場合には、将来 PMDA の運営等にも携わることが可能です。
Ⅲ.大学等からの人事交流(PMDAとの人事交流)
1.人事交流モデル(図1参照)
人事交流の対象者は、大学等の人事交流元への帰任後に臨床試験分野でのリーダーを目指す方であって、法人間で締結する出向契約に基づいて出向できる方です。人事交流期間は原則3年間(特に希望があれば2年間)とし、人事交流元の大学等が、人事交流期間終了後の当該大学等での勤務について責任を持って対応頂くことが条件となっています。
2.出向医師、出向元組織、PMDA、JCRの4者にメリット
①出向者にとってのメリット
多様な専門性を有するチームの一員として、PMDAで審査や安全対策等の実務を担うことにより、
・臨床や開発現場では得られない審査や医薬品の臨床試験の実施基準(Good Clinical Practice: GCP)等の考え方を学ぶことができます。
・医薬品・医療機器等を社会に届ける過程を通じて、医療の進歩の一翼を担うことができます。
・大学に戻った際には、臨床研究推進のリーダー的役割が期待されます。
②出向元組織にとってのメリット
PMDAへの継続的な派遣と、出向者の帰任により、不足している専門人材の計画的育成が可能です。これにより、
・質の高い治験・臨床研究を推進できます。
・臨床研究中核病院を目指す上で必要な組織基盤の強化etc.につながります。
③PMDAにとってのメリット
・医療現場における最新の専門知見に裏打ちされた臨床担当の意見を踏まえて審査等を行うことができます。
・質の高い人材を継続的・計画的に確保することができます。
④JCRにとってのメリット
・新薬審査の現場に人員を派遣することで、JAK阻害剤等の新薬が乱立する中、専門家としての意見を述べることができます。
・新薬審査、GCP等の考え方に精通する人材の育成を通して、臨床研究の推進につながります。
図1
3.臨床医学担当の処遇、配置先
技術系専門職任期付職員(臨床医学担当)、②技術系専門職職員(臨床医学担当)の処遇はPMDAホームページをご覧ください。
人事交流者については、以下の通りです。
①処遇:臨床・研究の経験年数を考慮して決定
②配置先:専門分野、出向元や本人の希望、PMDAにおける医師の配置状況等を元に決定
③給与:国家公務員医師の給与に準じ臨床医学担当独自の俸給表(医療職)
④週1日まで、医療機関での研修(無報酬)を通じて臨床技能の維持・向上を図ることが可能
⑤兼業は原則禁止であるが、医療機関で臨床経験を積むための活動については、承認申請の上、PMDAが定める「営利企業以外の事業の団体での兼業が認められる場合の要件」に合致すれば、基本的に有報酬兼業は可能
応募資格
①日本リウマチ学会会員であること
②専門医資格を取得していること
③原則として臨床経験5年以上(理想的には10年程度以上が望ましい)有していること
応募方法
①応募用紙に次の各項目を記載すること(書式自由)
a) 応募を希望する機関の名称
b) 履歴書
c) 業績目録
d) 所属している講座の教授または、所属している機関の所属長からの推薦書(推薦理由800字以内)
②日本リウマチ学会理事会で承認の上でPMDAに推薦する
応募書類送付先(問い合わせ先)
日本リウマチ学会臨床研究推進委員会宛
E-mail:gakkaih@ryumachi-jp.com
PMDAの窓口
PMDA 採用情報ページ「募集情報 職員(臨床医学担当)」を参照