※重要情報があれば適宜更新いたします。
患者様向け情報
2021年1月22日改訂
【目次】
COVID-19について
COVID-19ワクチンについて
関連情報
また、今のところ、注意しなければならない併用薬は示されていません。
現在処方されている薬(ステロイド、免疫抑制剤、生物学的製剤、抗リウマチ薬など)は症状が悪化しないよう同じ用量で続けてください。自己判断での中止は禁物です。
あわせて、
1.密閉空間(換気の悪い密閉空間である)
2.密集場所(多くの人が密集している)
3.密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声が行われる)
を避けるようにしてください。
不要不急の外出は避けるべきですが、感染が心配な時でも定期受診日は勝手に休まずに受診・投薬について主治医と相談してください。
COVID-19をはじめとした感染予防の一般的な留意として、アルコール手指衛生剤を用いた手指消毒、あるいは、石鹸による手洗いをこまめに行うようにしてください。
感染症の症状がある場合は重症になる可能性もありますので、主治医の先生に相談して投薬についての指示を仰いでください。自己判断は禁物です。原則として、ステロイドはそのまま継続し、メトトレキサート(MTX)や生物学的製剤、免疫抑制剤は投薬の減量や一時的な延期を検討する必要があります。
・ 発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合
・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合
・ 嗅覚・味覚障害が出現した場合
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00094.html
1. 感染者と他の同居者の部屋を可能な限り分ける
2. 感染者の世話をする人は、できるだけ限られた方(一人が望ましい)にする
3. できるだけ全員がマスクを使用する
4. こまめにうがい・手洗いをする
5. 日中はできるだけ換気をする
6. 手で触れる共用部分(取っ手、ノブなど)を消毒する
7. 汚れたリネン、衣服を洗濯する
8. ゴミは密閉して捨てる
濃厚接触者の方は、既に感染している可能性もあります。感染者の症状が軽快してから 14日間経過するまでは、健康状態を監視してください。また、外出する際はマスクを着用し、こまめに手を洗ってください。
ワクチンを接種すること | |
利点 |
重症化しにくくなる、もしくはしなくなる効果が認められていること 現在までに知られている変異にはすべて対応していること 弱毒生ワクチン(現在開発中)と違いすべての患者で投与が可能であること |
欠点 |
ワクチンの種類が今までにないものであること アナフィラキシーなどの重篤なアレルギー反応や局所の強い反応が認められている 今後のウイルスの変異に対応できるかどうかがわからないこと |
新型コロナウイルス感染後、重症化しやすいリスクとしては高齢者、肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、心血管疾患、肥満があげられます。年齢ですが60歳代の重症化率は30歳代の25倍になると報告されています。
日本リウマチ学会としては新型インフルエンザワクチンと同様にステロイドをプレドニゾロン換算で5mg/日以上または免疫抑制剤、生物学的製剤、JAK阻害剤のいずれかを使用中の患者は他の人たちよりも優先して接種した方がよいとしています。
人によって重症化リスクは異なり、感染リスクも感染の流行によって変動するため、担当医とよく相談したうえで接種の可否を判断してください。
メッセンジャーRNAワクチンはウイルスが作られるときの鋳型になるメッセンジャーRNAの一部(ウイルス表面のスパイク部分)を取り出し、化学的に合成したものです。体内に入るとウイルス蛋白の一部だけが作られ、免疫応答が起こります。
ウイルスベクターワクチンはウイルスのRNAの一部をアデノウイルスベクターに組み込んで化学的に合成したものです。ベクターは細胞内にウイルスRNAを運びウイルス蛋白を産生させ、免疫応答が生じます。
これらのワクチンはいずれも全ウイルスの形では体内に入らないため新型コロナウイルス感染の原因になることはありません。
感染の予防効果
ワクチンを接種した人では投与後数か月の間、ワクチンを投与していない方の5-10%程度まで感染する確率が低下することが報告されています。
重症化リスク
ワクチン投与によって感染後に重症化しにくくなることが分かっています。
局所反応
80%近い方で痛みが出現します。一部の方では腫れたり赤くなったりしますが、症状は1週間以内にほとんどが消失します。
全身反応
頭痛・全身倦怠感・筋痛・関節痛・悪寒などの症状が3-80%の方で出現しています。若年者で副作用が多い傾向がありました。
アナフィラキシー
緊急認可後のアメリカで接種をおこなったところ、強いアレルギー反応のひとつであるアナフィラキシーが21例出現しました。現時点での発生頻度は100万接種あたり11.1件です。症状は接種後15分以内に出現することが多いため、注意が必要です。
特にアレルギーやアナフィラキシーの既往歴があるかたは担当医とあらかじめご相談ください。
様々な基礎疾患(持病)など、重症化リスクをお持ちの皆様へ | 一般社団法人日本医学会連合
厚生労働省・新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)厚生労働省
国立感染症研究所
WHO(世界保健機関)
日本感染症学会