前向き症例対照研究データベースによる関節リウマチ早期診断基準案の作成
玉井 慎美1, 川上 純1, 上谷 雅孝2, 青柳 潔3, 中村 英樹1, 田中 史子1, 岩永 希1, 和泉 泰衛1, 有馬 和彦1, 黄 明国1, 蒲池 誠1, 荒武 弘一朗1, 井田 弘明1, 折口 智樹4, 江口 勝美1 1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病態解析・制御学講座(第一内科) 2同放射線生命科学講座(放射線科) 3同健康予防科学講座公衆衛生学分野(公衆衛生学) 4長崎大学医学部保健学科
血清マーカーと両手・指関節MRIを用いたRA早期診断基準案を検討した。前向き症例対照研究で追跡中の早期RA65名と非RA21名の初診時データで、鑑別に寄与する因子を抽出した。鑑別に有意なデータは抗CCP抗体もしくはIgM-RF、対象性手・指滑膜炎および骨浸食の3項目で、相対危険度から各々を2点、1点、2点と点数化し3点以上をRAとすると、初診時で感度81.5%、特異度95.2%と効率よくRAを診断できた。一方、これら症例のACRのRA分類基準の感度は41.5%と低かった。血清マーカーとMRI所見は客観的なデータであり、これらの組み合わせで早期より正確に、RAを鑑別診断できることが示された。