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リウマチ Vol.43 No.4             
仮性動脈瘤を伴う血管病変で発症し,バージャー病との鑑別に苦慮したベーチェット病の一例 P.683 - 689
 
竹林匡史  尾崎 吉郎  孫 瑛洙  永濱 美紀  福原 資郎
関西医科大学 第一内科
 
Abstract
 症例は24歳,男性。両側の橈骨動脈の閉塞などから当初バージャー病として血行再建術を施行されたが,術後頻回に肘部左上腕動脈の仮性動脈瘤の形成を認め,検査等で数回の穿刺歴がある右総大腿動脈も含め,計5回の血行再建術を必要とした。経過中に発熱,口腔内アフタ様潰瘍,陰部潰瘍,結節性紅斑などが出現し不全型ベーチェット病と診断された。また,病理像から血管病変はベーチェット病に起因する壊死性血管炎であることが示唆され,ステロイド剤の投与により全身性炎症所見および血管炎が改善された。血管型ベーチェット病は,ベーチェット病の特殊型として知られるが,多くは罹病歴の長い症例に発症する。本症例のようにベーチェット病が血管炎で発症し,その疫学的特徴がバージャー病と一致した場合,鑑別に苦慮することが経験され,示唆に富む症例であると考えられた。
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