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リウマチ Vol.43 No.4             
Poncet病(tuberculous rheumatism)を併発した慢性腎不全透析患者の一例 P.678 - 682
 
三木祐介1*  藤田芳郎1  河合良介1   檀原 敦1  上野征夫2  伊藤恭彦1
(1)労働福祉事業団 中部労災病院 内科 
(2)東海大学 医学部 血液リウマチ内科
 
Abstract
 我々はPoncet病と考えられた一例を経験した。本疾患は稀であるが,結核の増加を考えると認識しておく必要があると考えられたため報告する。症例は78歳の男性透析患者。2001年11月咽頭痛が出現。1週間後右頚部リンパ節に腫大と圧痛が出現した。その後緩解と増悪がみられ,4週間後リンパ節痛の増悪に加え,左肘関節などの疼痛,腫脹が出現したため入院となった。現症は両側頚部リンパ節腫大,右肘関節,左肩,肘,手関節の疼痛,圧痛,腫脹を認めた。検査ではCRP15.3mg/dlと上昇を認めた。入院後左肘関節の関節穿刺を行ったが関節液は採取できなかった。関節X線像に異常は認められなかった。右頚部リンパ節生検を施行した。リンパ節は抗酸菌染色陽性,結核菌PCR陽性,病理検査にて乾酪性壊死を認め結核性リンパ節炎と診断した。抗結核剤の三剤併用投与を開始したところ,リンパ節痛と関節痛は軽減し,3週間後消失した。以上より本症例の多関節痛は,Poncet病と考えられた。Poncet病は結核による無菌性多関節炎である。透析患者は結核の発症率が高く注意すべき病態と考えられた。
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