| 症例は45歳女性。平成11年12月から発熱と関節炎で発症し,human
T cell leukemia virus I(HTLV-I)抗体が陽性のため一時的にHTLV-I関連関節炎と考えられていたが、翌年9月には乾癬の皮疹が出現し最終的に乾癬性関節炎と診断された。少量のステロイドおよび各種抗リウマチ薬を投与しても,関節痛および炎症所見は改善しなかった。平成13年4月頃より食思不振,嘔吐および下痢により高度の脱水症を呈したため,精査加療目的で当院に入院した。大腸内視鏡検査にて,直腸から連続する発赤,びらん,多発潰瘍およびハウストラの消失を認め,組織所見では血管周囲を中心にCongo
red染色陽性で過マンガン酸処理により脱色される物質の沈着を認め,AAタイプの続発性アミロイドーシスと診断した。各種検査を施行したが乾癬性関節炎以外の疾患は確認されなかった。本症例において,HTLV-Iキャリアー状態がアミロイドーシス発症にどのような影響を与えたかは不明であるが,約2年間という比較的短期間にアミロイドーシスを合併した乾癬性関節炎患者の報告は稀であり,貴重な症例と考えられたので報告する。 |