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高用量エチドロネートが関節周囲の石灰沈着に対して有効であった
塩基性リン酸カルシウム(BCP)結晶沈着症の1例 P.644 - 648 |
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| 伊藤 彦1 鈴木康夫2 上原立子1 井手美香子1 尾崎承一1 |
(1)聖マリアンナ医科大学 リウマチ・膠原病・アレルギー内科
(2)東海大学医学部 血液・腫瘍・リウマチ内科 |
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| 要 旨 |
55歳,女性。1962年頃より手指,手,膝,足趾に急性の関節痛,腫脹発作を繰り返していた。
1990年より下肢の虚血症状が出現した。1993年当科受診,X線写真では手指,手,肘,足趾関節周囲に不定形の石灰化像を認めたが骨破壊は認めなかった。
CT,MRI造影検査では両側大腿動脈,膝窩動脈,総頸・内頸動脈の石灰沈着を認めた。手指異所性石灰化部位より生検しAlizarin
red,von Kossa染色陽性の沈着物を認め,塩基性リン酸カルシウム(BCP)沈着症と診断した。コルヒチン,プロベネシド投与により関節周囲炎発作の頻度は減少していたが,2000年2月右手第5MP関節周囲の石灰化による隆起が増大しエチドロネート800mg/日を3ヶ月間投与した。投与後,手関節部隆起の縮小,X線写真上の関節周囲の石灰化の消失,または縮小を認めた。
動脈と関節周囲のBCP沈着症は極めて稀な疾患で治療法は確立していない。本例は結晶誘発性関節周囲炎に伴う異所性石灰化に対して高用量エチドロネートが有用である可能性を示唆する。 |
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