| 【目的】人工股関節置換術(THR)・人工膝関節置換術(TKR)を共に施行した関節リウマチ(RA)患者26例の下肢アライメント異常をretrospectiveに調査検討した。
【方法】1992年〜2000年までにTHR・TKRを共に当院で施行したRA患者26例の両側全下肢長レ線像を調査し、アライメント異常をX脚,O脚,Windswept脚(内反膝と外反膝を持つ脚)に分類した。さらにレ線上股関節破壊による荷重軸の移動方向により中心性偏位・上外側偏位・上方偏位と設定し,その成因を検討した。
【結果】アライメント異常はX脚11例,O脚5例,Windswept脚6例で,股関節破壊は中心性偏位群6例・上方偏位群10例・上外側偏位群6例だった。中心性・上外側偏位群は荷重軸移動と骨盤傾斜・患肢内転拘縮が脚変形に影響し,上方偏位群は左右並行的に脚変形が進行した。Windswept脚変形は非対称性に進行し,反対側下肢関節破壊が著明だった。
【考察】股関節破壊に伴う荷重軸変化や骨盤傾斜,患肢股関節内転拘縮などの近位部障害が下肢アライメント異常に関与しているため,多関節障害ではそれらを考慮し治療を進める必要がある。 |