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リウマチ Vol.43 No.3             
75歳以上の高齢期に発症した関節リウマチ P.557 - 563
 
千葉英史  松下和彦  芝川温之  青木治人
聖マリアンナ医科大学整形外科
 
要 旨
 高齢発症RAでは関節炎発症時の年齢が高いほど診断は難しい。そこで75歳以上の初発例について臨床的特徴と診断のポイントを検討した。症例はいずれも女性で,年齢は78歳,83歳,84歳,93歳であった。関節炎発症からピークまで2週以内の急性発症例は2例,非急性例が2例であった。全例で肩関節,手関節を,3例で膝関節,手指,足趾・足関節を,1例で肘関節を罹患していた。急速な関節症状とCRPの上昇から活動性は高いと考えられたが,治療にはよく反応した。RAPA値は40倍の1例を除き640倍,2560倍,5120倍以上と高値を示した。エックス線所見では大関節でのLarsen分類Vの変化は1例の膝関節にみられただけで,他はRA性の変化は少なかった。手関節,手指関節の変化も加齢による関節症性変化や骨粗鬆症との鑑別は困難であった。しかし頚椎では,症状は少ないものの1例に環軸椎前方亜脱臼が,他の2例に椎体終板のびらんを伴う椎間腔狭小など特徴的なRA性変化を認めた。こうした頚椎エックス線所見は75歳以上の高齢発症RAで診断に有用と考える。
 
Key words
cervical spine:diagnosis:elderly onset:radiographic damage:rheumatoid arthritis
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