リウマチ Vol.43 No.1 indexに戻る

リウマチ Vol.43 No.1             
コルヒチンとシクロスポリンの併用療法中にニューロミオパシーを呈したベーチェト病の1症例  P.44 - 50
 
藤井裕子  有村義宏  高橋直子  土岐岳士   丸茂朋史  吉原  堅  中林公正  山田  明
杏林大学 第一内科
 
要 旨
 症例は61歳,男性。口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍,陰部潰瘍,ブドウ膜炎を認め,1999年12月(59歳),不全型ベーチェット病と診断。コルヒチン投与を開始した。眼発作のため,2000年3月よりシクロスポリンに変更した。しかし,口内炎悪化のため,同年6月からコルヒチンを併用した。2001年5月より筋力低下が出現。同年8月より筋痛・関節痛,両手掌の痺れを認め,同月当科に入院。入院時,四肢の筋力低下と全身の筋痛・関節痛,両手掌の痺れを認めた。また,筋原性酵素の上昇,腎障害,肝障害を認めた。筋電図は筋原性変化を示し,神経伝導速度は上下肢ともに低下していた。ニューロミオパシーと診断し,コルヒチンの関与を疑い同薬剤を中止した。筋力および血液検査所見は改善したが,筋痛・関節痛は持続した。このため,シクロスポリンを減量したところ,これらの症状も消失した。

 本症例は,コルヒチンとシクロスポリンの併用療法中にニューロミオパシーを発症し,その原因として,両薬剤の関与が示唆された。

 ベーチェット病では,これらの薬剤を使用することが多く,留意すべき病態と考え報告をする。
 
Key words
colchicine:cyclosporine:neuromyopathy
Copyright Japan College of Rheumatology All rights reserved