リウマチ Vol.43 No.1 indexに戻る

リウマチ Vol.43 No.1             
膠原病に合併した間質性肺炎における血清マーカーKL-6およびSP-Dの臨床的検討  P.11-18
 
末松栄一  宮村知也  嶋田裕稔   中尾隆介  山本政弘
国立病院九州医療センター膠原病内科 臨床研究部
 
要 旨
 膠原病に合併する間質性肺炎は,予後を大きく左右し,治療上の重大な問題となることが多い。最近,間質性肺炎のマーカーとして,血清KL-6(KL-6),血清SP-D(SP-D)が保険適応となり,診断および病勢の把握に役立っている。今回,われわれは膠原病に合併した間質性肺炎患者におけるKL-6,SP-Dに関して,とくに肺機能との相関から検討を加えた。対象は膠原病合併間質性肺炎40名(男性10名,女性30名)であった。KL-6と肺活量(%VC)の関係は比較的強い逆相関がみられた(r=−0.420)。さらに肺拡散能(%DLCO)は強く逆相関(r=−0.622)を示し,間質性肺炎の指標として信頼性が高いことが確認された。一方,SP-Dは%VCおよび%DLCO共に,有意な相関を認めず,KL-6に比べ解釈に注意が必要であると考えられた。
 
Key words
interstitial pneumonia:KL-6:SP-D
Copyright Japan College of Rheumatology All rights reserved