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リウマチ Vol.43 No.1             
リウマチ治療の新たな展開
 
狩野庄吾
第47回日本リウマチ学会総会・学術集会会長
自治医科大学看護短期大学学長
自治医科大 学内科学講座アレルギー膠原病学部門教授
 
会 長 挨 拶 
 第47回日本リウマチ学会総会・学術集会を平成15年4月24日から4月26日までの3日間,東京新宿の京王プラザホテルを会場として開催することになりました。今年は初めてUMINのオンライン演題登録システムを採用したため,演題登録が少なくなるのではと心配しておりましたが,例年を上回る多数の演題をご応募いただき有難うございます。自治医科大学内科学講座アレルギー膠原病学部門の事務局一同は日本リウマチ学会事務局のお力添えをいただきながら,プログラムの取りまとめなど準備を進めております。

 今年も昨年に引き続き第12回国際リウマチシンポジウムを同時開催いたします。リウマチ学における基礎的および臨床的研究に国境はありませんが,研究発表の国際化という点では,地理的な不利と言葉のかべが立ちはだかっています。今年も海外から第一線の研究者を招き,5つのテーマについてシンポジウムを開催します。また,アジアの近隣諸国から推薦された若手研究者を招き,その研究成果の発表を通して交流を図りたいと考えます。さらに今年の新しい試みとして,国際シンポジウムと同じテーマでわが国の若手研究者の研究を英語で発表するセッションを国際ワークショップとして企画しました。海外研究者との研究交流の機会となることを期待します。

 学会が開催される頃には,わが国でも漸く生物製剤による抗サイトカイン療法が関節リウマチに対して適応承認になると思われます。著効が期待される半面,治療に反応しない患者もあること,結核などの再燃も問題となっています。これらのリウマチ治療の新たな展開の局面に対応して,COX-2阻害薬も含めてリウマチ薬物治療の進歩,治療ガイドラインなどをとりあげたシンポジウムを企画しております。リウマチ外科の進歩に関するシンポジウムもいくつか企画しました。トータルマネジメントにおける外科的治療,リウマチ手の再建,リウマチ下肢再建術の術式,リウマチ手術と骨粗鬆症などです。高齢社会の進展に伴って大きな問題となる変形性関節症,骨粗鬆症,胸・腰椎圧迫骨折についてもシンポジウムを組みました。

 昨年に引き続き今年も国際ワークショップ,ワークショップ,症例報告についてはポスターを展示し,口演だけでは聴く機会を逃す演題についても接する機会を作りました。第1日と第2日の夕刻をワインセッションとして,軽食と飲み物を摂りながら自由に研究成果を交換できるように試みました。多くのリウマチ学会員の参加と活発なディスカッションを期待しています。

 実地診療に役立つテーマでランチョンセミナーも多数企画しております。第3日の土曜日には臨床に密着したテーマのシンポジウム,教育講演を配置していますので,実地医家の会員の先生方にも多数ご参加いただきたいと思います。

 リウマチ治療の新たな展開をリウマチ患者さんや一般市民の皆様に理解していただく機会として市民公開講座「リウマチ治療の新たな展開」を第3日の午後に設定しました。これは日本内科学会百周年記念事業の一環として共催で行います。
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