リウマチ Vol.42 No.6 index
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リウマチ Vol.42 No.6
「経過中にMyeloperoxidase(MPO)高値ならびに 壊死性血管炎の所見を認め顕微鏡的多発血管炎の 合併と診断された強皮症の1症例」
宮村知也 山本政弘 嶋田裕稔 末松栄一
国立病院九州医療センター膠原病内科・臨床研究部
(2002.7.24受付,2002.10.22受理)
Abstract
要 旨=
症例は54歳,女性。平成4年強皮症の診断を受けるも放置していた。平成13年より,発熱,両下肢のしびれ,脱力が出現し当科紹介入院。上腕に及ぶ皮膚硬化,両下【腿】の脱力,網状皮斑を認めた。検査所見にてWBC 11600/μl,CRP 6.63mg/dl,CH50 24U/ml,抗Scl-70抗体90.1 index,ミエロペルオキシダーゼに対する抗好中球細胞質抗体(MPO-ANCA)281EUを認めたが,腎機能障害は認めなかった。
胸部CT検査にて間質性肺炎の所見,右腓腹神経生検上壊死性血管炎を認めたため,顕微鏡的多発血管炎(MPA)を合併した強皮症と診断した。確定診断後,ステロイド治療を開始し,症状および検査所見は著明に改善した。強皮症とMPO-ANCA関連血管炎を合併した症例は多くがANCA陽性強皮症として報告されている。
しかしながら,本症例では,腓腹神経生検にて壊死性血管炎を認め,以前より報告されているいわゆるANCA陽性強皮症ではなく,MPAを合併した強皮症と診断した。従来,ANCA陽性強皮症と考えられている症例の中にMPAの合併と考えられる症例が存在する可能性が考えられた。
Keywords
〈Keywords〉 microscopic polyangitis:systemic sclerosis
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