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リウマチ Vol.42 No.6             
「微量元素欠乏により汎血球減少症を呈した強皮症の1症例」
 
西山 進  宮脇昌二
倉敷成人病センターリウマチ膠原病センター
(2002.3.10受付,2002.10.30受理)
Abstract
要 旨=
66歳の強皮症女性。慢性イレウスのため7カ月間の高カロリー輸液を行われた結果,汎血球減少症(白血球750/μl,好中球201/μl,赤血球166×10↑4↑/μl,ヘモグロビン5.3g/dl,ヘマトクリット18.1%,血小板8.2×10↑4↑/μl)を発症した。血清銅3μg/dl,亜鉛46μg/dlと低値であり,微量元素の補充によって血清銅と亜鉛の上昇のみならず血球数も増加した。また,微量元素の欠乏時期に頻回の水様便,低蛋白血症を呈した。微量元素補充半年後の↑99m↑Tc-human serum albuminによる消化管シンチで蛋白漏出性胃腸症の所見が得られ,継続的微量元素補充1年半後の消化管シンチでは異常が認められなかった。

消化器症状を伴う強皮症患者では時に消化管の問題を起こし,長期間の静脈栄養が必要になることがあるので,血液合併症の原因となりうる微量元素の欠乏症に注意する必要があると考えられた。
 
Keywords
〈Keywords〉 copper:protein-losing gastroenteropathy:scleroderma:trace elements:zinc
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