リウマチ Vol.42 No.6 index
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リウマチ Vol.42 No.6
「混合性結合組織病に合併する肺高血圧症に対する 抗内皮細胞抗体の関与について」
佐々木信人1,2 黒瀬 顕1 井上洋西2 澤井高志1
岩手医科大学病理学第1講座1・同内科学第3講座2
(2002.8.21受付,2002.11.5受理)
Abstract
要 旨=
〔目的〕混合性結合組織病(MCTD)は他の膠原病に比べ肺高血圧症(PH)を高率に合併する。本研究はPHの発症機序を明らかにするために患者血清中に含まれる抗内皮細胞抗体(AECA)について3種類の内皮細胞,なかでも肺動脈の内皮細胞についての傷害性を解析した。
〔方法〕検索の対象はMCTD-PH4例,MCTD-nonPH8例,MCTD-未治療3例の患者血清である。実験に用いた内皮細胞は,肺動脈,肺微小血管および大動脈で,解析項目は以下のとおりである。1)患者血清中の抗血管内皮細胞抗体(AECA)の検出,2)患者血清による血管内皮細胞の増殖とアポトーシスに及ぼす影響,3)血清とNK細胞両者による肺血管内皮細胞への傷害性。
〔結果〕1)MCTD-PHはMCTD-nonPHおよび健常者に比べ平均蛍光強度比は有意に高値であった(P<0.01)。2)患者血清のみでは内皮細胞の増殖,アポトーシスへの明らかな影響は認められなかった。3)血清と活性化NK細胞両者の添加で内皮細胞傷害を示した症例は血清中のAECA価が高いMCTD-PHおよびMCTD-未治療例であった。
〔結論〕MCTD患者血清中のAECAは疾患活動性および病期と相関し,さらにAECAとNK細胞による内皮細胞の傷害性が示唆された。
Keywords
〈Keywords〉 anti-endothelial cell antibodies(AECA):flow cytometry:pulmonary hypertension(PH):mixed connective tissue disease(MCTD)
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