要 旨=
Body mass indexが25以上でKellgren-Lawrence分類のUかVに相当する女性変形性膝関節症患者(205例)を対象に,6週間治療後の改善率を十種類の保存的療法の間で比較した。すべての患者には基礎療法として同一の消炎鎮痛剤を投与した。分類はコントロール群(基礎療法のみ)16例,歩行訓練群16例,四頭筋訓練群16例,関節内注射群16例,健康食品群15例,従来型足底板群20例,新型足底板群25例,食事制限による減量療法のみ行った32例の減量単独群,減量に歩行訓練を併用した25例の減量歩行群,減量に四頭筋訓練を併用した24例の減量訓練群である。
コントロール群に比し,減量訓練群(P<0.0001),減量歩行群(P<0.0001),新型足底板群(P=0.001)で重症度指数の改善率が有意に優れていたが,他の群とコントロール群との間に有意差はなかった(P>0.05)。減量歩行群や減量訓練群では効果維持に患者の努力が必要であった。その点では新型足底板が簡便な治療法であった。