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リウマチ Vol.42 No.4             
「卵巣癌由来と考えられたKL-6異常高値を示した皮膚筋炎の1症例」
 
小寺雅也  臼田俊和
社会保険中京病院皮膚科
(2001.2.26受付,2002.5.19受理)
Abstract
要 旨=
58歳,女性。初診の7ケ月前より全身【倦】怠感と両手背MP関節・肘頭・膝頭に角化性紅斑,両上眼瞼に暗紫紅色斑が出現した。2ケ月前からは関節痛と筋脱力が認められるようになったため近医を受診した。近位筋の筋力低下と筋原性酵素の上昇を認めたことより,皮膚筋炎と診断された。経口プレドニゾロン(PSL)25mg/dayを投与され筋症状は改善するものの軽度呼吸困難感が持続するため当科紹介受診となった。初診時,筋力低下および筋原性酵素の上昇は軽度であり,KL-6値は2600U/mlと著明に上昇していた。血液ガス分析と胸部CTを頻回に施行するも間質性肺炎の増悪は認められず,悪性腫瘍合併についての検索では少量の腹水が認められた以外は,画像診断では明らかな異常所見は得られなかった。腹水の細胞診ではclass Xであったため,試験開腹したところ腹膜転移を伴った卵巣癌が確認された。以上より卵巣癌合併の皮膚筋炎と最終的に診断した。腹水中のKL-6値も10900U/mlと著増しており,さらに抗KL-6抗体を用いた免疫組織染色法で卵巣癌組織が染色されたことより,KL-6異常高値は卵巣癌由来のものと考えられた。
 
Keywords
〈Keywords〉 dermatomyositis:interstitial pneumonia:KL-6:ovarian cancer
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