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リウマチ Vol.42 No.3             
「全身性硬化症と高安動脈炎を合併した1症例」
 
八子 徹  太田修二1 西成田 真1
東京都立大塚病院リウマチ膠原病科,日立製作所多賀総合病院リウマチ科↑1↑
(2001.11.3受付,2002.2.25受理)
Abstract
要 旨=
症例は68歳女性。喫煙歴なし。1984年から高血圧症にて近医で加療されていた。この時期からレイノー現象あり。また,めまいや頭部浮動感も自覚していた。1992年1月,背部の血管雑音を指摘された。1994年4月めまいを訴え,同時期に血圧の左右差を指摘された。1998年10月著明な血管雑音を頚部,腹部,背部に聴取,また胸部CT写真にて下行大動脈分岐の狭窄があり,精査目的で当科紹介受診となった。血圧 右190/101,左140/90mmHgと左右差を認めた。手指から前腕,前胸部および顔面に皮膚硬化を認め,前胸部に毛細血管拡張の所見あり。抗Scl-70抗体は陰性であったが,抗核抗体1280倍(discrete speckled),抗セントロメア抗体陽性,左前腕からの皮膚生検にて膠原線維の増生と血管周囲の小円形細胞浸潤あり。以上より全身性硬化症と診断。また,高安動脈炎の合併を疑い胸腹部血管造影を施行したところ,右腕頭動脈,腹腔動脈,左腎動脈の狭窄を認め高安動脈炎と診断した。全身性硬化症と高安動脈炎の合併はまれであり,両疾患の病態を考える上で示唆に富む症例と考え若干の文献的考察を加え報告する。
 
Keywords
〈Keywords〉 systemic sclerosis:Takayasu's arteritis
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