リウマチ Vol.42 No.1 indexに戻る

リウマチ Vol.42 No.1             
「わが国における慢性関節リウマチ(RA)診療の 現状とその問題点について ──第44回日本リウマチ学会総会・学術集会アンケート結果より(その2)──」
 
大野 滋  三角 緑  出口治子  辻 隆   上田敦久  萩原恵理  青木昭子  
白井 輝   谷  賢治  腰野富久1  石ヶ坪良明
横浜市立大学第一内科・同整形外科1
(2001.10.15受付,2002.1.7受理)
Abstract
要 旨=

「目的および方法」
わが国におけるRA診療においてその多様性が問題点として指摘されているが,主治医の専門性の違いが,原因の一つとして考えられる。このような実態を調査・解析することにより,今後のRA診療の一助とすることを目的として第44回日本リウマチ学会総会・学術集会で無記名方式のアンケート調査を施行した。

「結果」
総回答数は490,内科医212人,整形外科医252人であった。RA診療に関して,内科,整形外科医の間でいくつかの点で相違が認められた。診療体制において,内科と整形外科の連携を理想とする点では両科の医師ともに同様の認識であったが,実態では,整形外科医は内科医に比較して単独診療が多い傾向にあった。また,処方内容,疾患活動性の評価項目,検査モニターなどについても両者間で相違が認められた。とくにdisease-modifying antirheumatic drugs(DMARDs)の処方に関しては,単独,併用療法ともに両者の間で相違が認められた。

「結論」
内科医と整形外科医の間でRA診療上のいくつかの点で相違が認められた。わが国におけるRA診療の多様性の一因として,主治医の個人差だけでなく,専門性も関与していることが考えられた。主治医の専門性にかかわらず共通の医療を提供できる診療システムの確立が早急に望まれる。
 
Keywords
〈Keywords〉 internists:management:orthopedists:rheumatoid arthritis:survey
Copyright Japan College of Rheumatology All rights reserved