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リウマチ Vol.41 No.4             
「抗SS-A/Ro抗体・抗SS-B/La抗体陽性患者に対する妊娠経過中の血漿交換療法」
 
宮方 了  竹内 健  山路 健   金井美紀  津田裕士  高崎芳成
順天堂大学膠原病内科
(2001.1.25受付,2001.5.31受理)
Abstract
要 旨=

[目的]
先天性完全房室ブロック(congenital complete heart block:CCHB)は新生児ループスにおける代表的な臓器病変であるが,その発症には母体血清中の抗SS-A/Ro抗体および抗SS-B/La抗体が関与すると考えられている。今回,同抗体陽性症例の妊娠経過中に血漿交換療法を行い,母体血清中の抗体価の低下と本症発症に対する予防的効果を検討した。
 
[対象・方法]
抗SS-A/Ro抗体陽性の妊婦13症例,延べ15回の妊娠経過中に血漿交換療法を週1回の頻度で施行した。妊娠経過中の母体血清の抗体価の推移と,CCHB発症について検討した。
 
[結果]
15症例中全例が生児を出産したが,1例で妊娠中にCCHBが確認された。皮膚症状は全例で認められなかった。母体血清の抗体価の推移をELISA法で検討すると14例では妊娠経過中漸減傾向を示したが,児にCCHBを発症した症例では発症時には治療開始前より上昇していた。
 
[結論]
血漿交換療法は,抗SS-A/Ro抗体・抗SS-B/La抗体の除去に有効で,CCHBの発症予防に有効な治療法であることが示唆された。また妊娠経過中に抗体価の上昇する可能性があり,定期的な抗体価の測定が必要であると考えられた。
 
Keywords
〈Keywords〉 anti-SS-A/Ro antibody:anti-SS-B/La antibody:congenital complete heart block:neonatal lupus erythematosus:plasmapheresis
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