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リウマチ Vol.41 No.3             
「シクロスポリン併用により改善をみた縦隔気腫併発皮膚筋炎の1症例」
 
野々村美紀  小池竜司  西尾純子  鍔田利恵子  上阪 等  窪田哲朗1  宮坂信之
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科生体応答 調節学・
同大学医学部保健衛生学科病因病態検査学1
(2000.7.15受付,2001.3.9受理)
Abstract
要 旨=

  皮膚筋炎(DM)の治療中,縦隔気腫を併発,シクロスポリン(CsA)を併用してステロイドを早期減量し,気腫の改善を認めた例を報告する。症例は39歳男性である。筋力低下,呼吸困難にて発症し,前胸部皮疹,筋原性酵素の著しい上昇,筋生検より皮膚筋炎と診断した。両側下肺野に間質性肺炎(IP)合併を認めた。プレドニゾロン60mg/日より治療開始したが,投与開始後,第15病日に皮下気腫,縦隔気腫が出現した。第18病日よりCsAを併用,プレドニゾロンを早期減量することにより,筋炎の増悪を伴うことなく,縦隔気腫は改善した。CsAは,DM/IPなどに対する有効例が報告されつつある。また,皮膚筋炎に合併した縦隔気腫の成因に血管炎の関与を示唆する報告が散見される。ステロイドによる易感染性や組織脆弱性が,縦隔気腫合併皮膚筋炎の患者の予後を悪化させる可能性も指摘されている。CsAは,血管炎に対する治療効果やステロイド早期減量を可能にすることにより,従来予後不良と見なされてきた縦隔気腫合併例の予後を改善することが期待できる。
 
Keywords

〈Keywords〉 cyclosporin:dermatomyositis:interstitial pneumonia:pneumomediastinum

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