リウマチ Vol.40 No.5 index
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リウマチ Vol.40 No.5
「抗リン脂質抗体症候群に対しアルガトロバン投与を行い脳血流の改善がみられた1症例─Single Photon Emission Computerized Tomography(123I-IMP-SPECT)を用いて─」
森 田 明 理 加 藤 徹
名古屋市立大学皮膚科
(2000.4.21受付,2000.7.26受理)
Abstract
要 旨=
症例は,22歳の女性。平成3年冬頃から手指,手背に紅斑が出現し,徐々に数が増加し範囲が拡大。全身【倦】怠感,関節痛を伴うため,平成4年7月24日名古屋市立大学病院皮膚科を初診。血小板減少を伴う亜急性皮膚紅斑性狼瘡の診断でプレドニゾロン30mg/日で治療開始した。皮疹,関節痛などは改善し,プレドニゾロン5mg/日で血液・血清学的にも安定した状態であった。平成5年冬になり,手指・足底に潰瘍が出現し,さらに検査結果から抗リン脂質抗体症候群が合併していることが明らかとなった。軽い頭痛を時々訴えるようになったため,CT・MRI・↑123↑I-IMPによる脳血流single photon emission computerized tomography(SPECT)を実施した。CT・MRIで異常所見はみられなかったが,↑123↑I-IMPによる脳血流SPECTでは,右側頭葉と両側中大脳動脈後大脳動脈分水嶺を中心とした後頭葉に相対的血流低下が認められた。その後,選択的抗トロンビン剤アルガトロバン(ノバスタン○R)1日10mgの投与を毎日1カ月間行ったところ,頭痛は消退し,脳血流SPECTでは明らかな改善がみられた。同時に手指の潰瘍の改善がみられた。本症例においては,アルガトロバンの投与が抗リン脂質抗体症候群による脳血流低下の改善および皮疹の改善に有効であった。
Keywords
〈Keywords〉 antiphospholipid syndrome:single photon emission computerized tomography
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