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リウマチ Vol.40 No.5

            
「脳血管炎および腎性高血圧を来した若年性関節リウマチの1症例」
 
山本敏之1,2,5*  阿部 敬1  松谷 学2  小林歓和1
赤池 淳1  池田幸穂1  細川 歩1  下地英樹1
酒井 基1  米沢和彦1  登坂松三1  今井浩三3  松本博之4
市立釧路総合病院内科1,同病院神経内科2,札幌医科大学第一内科3,
同神経内科4,国立精神・神経センター武蔵病院神経内科5*

* 連絡先:国立精神・神経センター武蔵病院神経内科
(2000.3.28受付,2000.8.18受理)
Abstract
要 旨=

  若年性関節リウマチの経過中に中枢性血管炎を発症したと考えられ,また腎性高血圧を来した1症例を報告する。

 症例は15歳男性。平成9年12月,頭痛と持続する発熱および関節痛を主訴に,当科を受診した。初診時,発熱と左足関節の関節痛を認め,検査所見では赤沈の亢進など炎症反応陽性を示していたが,リウマトイド因子,抗核抗体および抗好中球細胞質抗体は陰性だった。少量のプレドニゾロン(PSL)で経過観察していたが,平成10年10月21日再び関節炎などの症状が悪化し,炎症反応の上昇を認め入院。入院後も弛張熱を認め,多発性に関節痛が出現し全身型JRAと診断した。頭痛および210/110mgHgと高血圧が出現し,その後,左眼瞼下垂,右感音性難聴が出現。頭部MRIにて右前頭葉,右後部頭頂葉および右小脳半球に血管炎と考える所見を認めた。他に腎血流障害を認め,血管造影にて右腎血管の狭窄・閉塞が認められた。PSL 60mg/日の投与にて,頭痛,眼瞼下垂は消失し,顔面筋の筋力低下も軽快し,血液検査では炎症反応の改善が得られた。頭部MRIにて脳血管炎と考えられた所見も速やかに改善していることが確認された。また,ACE阻害剤でレニン活性は低下し正常血圧に維持されている。
 
Keywords
〈Keywords〉 cerebral vasculitis:juvenile rheumatoid arthritis(JRA):magnetic resonance images(MRI):renovascular hypertension:streroid therapy
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