リウマチ Vol.40 No.4 index
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リウマチ Vol.40 No.4
「異常骨化を呈し,小腸穿孔後顕在化した骨髄異形成症候群合併腸管ベーチェット病の1症例」
田中栄一*1 西成田 真1 上里雅史2 鎌谷直之2
日立製作所多賀総合病院リウマチ科1,東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター2
*現所属:東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センターリウマチ内科
(2000.3.28受付,2000.6.13受理)
Abstract
要 旨=
症例は39歳の男性。1976年(18歳時)より尋常性疣贅にて,1987年(29歳時)よりエトレチネートを内服。1991年(34歳時)より腰痛,1992年より左股関節痛,屈曲制限出現。1996年(38歳時)になり腰痛,股関節痛が増悪傾向のため,同年9月に当科第1回入院。胸腰椎および両股関節骨軟部に異常な骨化像が認められた。血小板数は8〜9万程度と減少していた。1997年10月,上腹部痛出現,しだいに増悪し当院外科入院。消化管穿孔による腹膜炎が疑われ開腹手術を施行した。回盲部を中心とした多発性潰瘍が認められ,一部穿孔していた。術後より,口腔潰瘍,陰部潰瘍の出没があり,腸管ベーチェット病と診断。また,汎血球減少症が認められ,骨髄穿刺の染色体にて47,XY,+8(第8トリソミー)が確認されたことから,骨髄異形成症候群myelodysplastic syndrome(MDS)と診断した。MDSとベーチェット病の合併例の報告はいくつか散見されるが,本症例は,小腸穿孔後に症状が顕在化し,MDSの合併も確認された稀有な1例である。また,腰椎,股関節の異常骨化はベーチェット病によるものと考えられたが,エトレチネートの関与の可能性についても考察を加えた。
Keywords
〈Keywords〉 abnormal ossification:Beh〓et's disease:myelodysplastic syndrome:perforation of ileum ulcer:trisomy 8
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