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リウマチ Vol.40 No.4

            
「メトトレキサート少量間歇投与により自己免疫性溶血性貧血を発症したと考えられる慢性関節リウマチの1症例」
 
吉田 健  黒坂大太郎  小澤義典
横山 徹  田嶼尚子
東京慈恵会医科大学内科学講座第3
(1999.11.29受付,2000.5.22受理)
Abstract
要 旨=
  57歳女性。1996年,他院にて慢性関節リウマチと診断された。寛解導入抗リウマチ薬としてアクタリット,その後ブシラミンの投与を受けていたが,効果不十分なため,1997年4月よりメトトレキサートの投与を受けた。しかし,同年6月中旬より貧血が進行したため,8月24日に当院へ入院となった。入院時,Hbは2.9g/dlであった。また,ハプトグロビンは10mg/dl以下,直接,間接クームス試験は共に陽性であった。このことから,自己免疫性溶血性貧血と診断した。治療として,プレドニゾロン50mg/dayの投与を開始したところ貧血の著明な改善を認めた。自己免疫性溶血性貧血の原因としては,薬剤によるもの,慢性関節リウマチ原疾患からによるものが考えられた。薬剤としてはブシラミンからメトトレキサートに切り替えてから比較的早期に発症したことからメトトレキサートの関与が強く疑われた。慢性関節リウマチ原疾患からのものは否定できなかったが,メトトレキサートにより慢性関節リウマチの活動性が落ちつきつつある時期に自己免疫性溶血性貧血を発症したことより,原疾患よりはメトトレキサートによるものが強く疑われた。
 
Keywords

〈Keywords〉 autoimmune hemolytic anemia(AIHA):methotrexate(MTX):prednisolone(PSL):rheumatoid arthritis(RA):

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