膠原病は別名結合組織血管病とも呼ばれる。結合組織や血管は全身にあることから,身体のあらゆる部位に様々な型で病変が起こる。また,膠原病の病因は多様であり,自己免疫障害,免疫複合体障害,血管病変,ウイルス感染,遺伝要因など,いくつかの病因が重なって疾患が発症する。
これらの中から,主として肺,あるいは消化器に病変を起こすいくつかの膠原病につき,演者の経験例を中心に,症例を提示し,病態を考察する。
1. 肺出血を起こす全身性エリテマトーデスや顕微鏡的血管炎―Goodpasture症候群との違いは何か。
2. 急速進行型間質性肺炎を伴う皮膚筋炎―急速型と慢性型の病態の違いは。
3. 肺高血圧症を示す混合性結合組織病―IL-6,抗リン脂質抗体,エンドセリンが関与するか。
4. 潰瘍性大腸炎を合併する高安病―共通にHLA,AW24,BW52,DR2が認められる。
5. 小腸浮腫や大腸潰瘍を示す全身性エリテマトーデス―浮腫型に低CH50,潰瘍型に高IgAがみられる。
6. 原発性胆汁性肝硬変合併CREST症候群―合併例では症状が軽く,HLA DR9が多い。 |