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リウマチ Vol.40 No.2

            
「関節リウマチの鑑別診断と薬物治療」
 
狩 野 庄 吾
自治医科大学アレルギー膠原病科
 
〈実地医家のための教育講演―4〉

 慢性関節リウマチは,滑膜炎症に始まり,進行すると骨・軟骨破壊をきたし,さらに関節機能障害を引き起こしてQOLの低下をもたらす。最近では,早期に診断して初期から非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の他に抗リウマチ薬を用いて治療することにより,骨・軟骨破壊や関節変形への進行を防止することが期待されている。

 リウマチの早期診断基準がいくつか提唱されているが,多関節痛・朝のこわばりを主訴として受診する患者の診療にあたっては,慢性関節リウマチの他にシェーグレン症候群,全身性エリテマトーデス,混合性結合組織病などの膠原病やリウマチ性多発筋痛症,変形性関節症,乾癬性関節炎など他のリウマチ性疾患との鑑別診断が必要となる。ここでは,問診および身体所見をとる上で鑑別診断を考えるコツを紹介したい。

 リウマチの薬物治療では,主に抗リウマチ薬の使い方について話したい。昨年漸くわが国でもメトトレキサート(リウマトレックス)の慢性関節リウマチに対する適応が承認された。既に欧米で慢性関節リウマチの治療に用いられている薬剤で,わが国でも治験中ないしは今後発売が期待される薬剤として,sTNFα受容体-Fc融合蛋白(etanercept,商品名Enbrel),抗TNFα抗体(infliximab,商品名Remicade),免疫抑制薬leflunomide(商品名Arava),COX-2選択性阻害薬celecoxib(商品名Celebrex)などがある。これらの薬剤についても簡単に紹介したい。
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