リウマチ Vol.40 No2 index
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リウマチ Vol.40 No.2

            
「リウマチは本当に滑膜疾患なのか」
 
藤井克之,辻 美智子,田中真希
東京慈恵会医科大学整形外科
 
〈実地医家のための教育講演―3-(1)〉

 RAは,炎症病変が滑膜に始まるsynovial diseaseと考えられている。しかし,この滑膜炎は,薬物や手術療法によっては完全に鎮静化されず,一方では,関節の骨・軟骨破壊が進行してしまうと自然に消退してくる。このことから,「リウマチは本当に滑膜疾患なのか?」という疑問が抱かれる。近年,我々は,発症して間もないRA患者血清からは高率に抗U型コラーゲン抗体が検出され,関節の中央部分の軟骨が未だ破壊されていない時期でも,その深層には軟骨下骨からosteoclastic cells, マクロファージ,immunocytesが侵入してくることなどを見い出している。したがって,RA病変のkey eventは関節軟骨コラーゲンと軟骨下骨に出現するimmunocytesとの免疫応答にあり,この部で形成されたimmune complexが二次的に滑膜炎や関節外症状を惹き起こす可能性がある。この仮説は,人工関節置換術や関節固定術施行の際に,関節軟骨や骨を切除してしまうと,増殖滑膜をそのまま放置しておいても,術後数ヵ月でその炎症像は著しく軽減してくるという事実からも支援される。
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