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アニュアルベーシックコースレクチャー

第1回アニュアルベーシックコースレクチャー開催にあたって

 近年の生物学的製剤の導入に伴い関節リウマチ治療は大きく進展しました。治療の変革に伴い学会での発表も新たな治療方法に重点がおかれています。しかし、従来の治療法で改善がみられない症例や、治療法が確立していないリウマチ性疾患が多数存在していることを考えますと、既存治療薬の使用方法だけに目を向けるのではなく、基礎研究を推進することが重要であることは間違いありません。また、近年導入された新規治療薬の多くは海外発のものであり、国内での基礎研究の活性化を計らないと今後日本発の新規治療薬の開発が難しくなり、日本リウマチ学会の国際的なプレゼンスにも影響を及ぼすと考えられます。このような背景のもと、日本リウマチ学会では、理事長の主導の元で基礎研究を組織的に推進するための委員会を設置いたしました。この基礎研究推進委員会が中心となって、リウマチ研究における基礎研究を推進し、若手医師やPh.D.の参入を促すきっかけとなるようなシンポジウムが有用と考え、ここに第1回アニュアルベーシックコースレクチャーを企画いたしました。
 今回は、基礎免疫学からリウマチ性疾患の基礎研究まで造詣の深い谷口維紹先生(東京大学)、岩倉洋一郎先生(東京理科大学)を特別講演にお招きしました。同時に、リウマチ学の今後の基礎研究を支えることが期待される若手医師およびPh.D.研究者に御発表いただき、その後の情報交換会を含め、活発な情報・意見の交換の機会をつくりたいと存じます。  
 このようなプログラムはアメリカリウマチ学会においては本会と併催で長年企画され定着してきております。日本リウマチ学会アニュアルベーシックコースレクチャーは、本会とは別の時期に開催されますが、今後の先端的な基礎研究を推進する新たなフォーラムとして、日本そして世界のリウマチ基礎研究を先導するようなシンポジウムに発展していくことが期待されます。何卒、この目的・趣旨にご賛同いただき、より多くの会員の先生方のご参加をお待ちしております。

一般社団法人日本リウマチ学会  
基礎研究推進委員会 委員長  
高柳 広  



開催概要

 
  更新日:2014年 10月21日
主 催 一般社団法人 日本リウマチ学会
組織委員会 JCR基礎研究推進委員会
開催日 2014年 10月25日(土)
時 間 10:00~16:25 (受付開始 9:30)
会 場 アキバプラザ内 「アキバホール」
東京都千代田区神田練塀町3
TEL: 03-5209-6285

・JR秋葉原駅 中央改札口より徒歩2分
・つくばエクスプレス線秋葉原駅 A3改札口より徒歩2分
・東京メトロ日比谷線秋葉原駅 2番出口より徒歩4分


参加費 1,000円
お申込み 終了致しました。多数のご参加ありがとうございました。

* 会員/非会員を問わず参加可能です。
* 参加登録は先着150名で締め切ります。
* 参加費は当日会場にてお支払いください。
お問い合わせ 日本リウマチ学会 事務局
TEL: 03-5251-5353/FAX: 03-5251-5354
Eメール: gakkaih@ryumachi-jp.com
研修単位 日本リウマチ学会専門医 1単位
(別途2単位取得可

* 別途2単位取得には1,000円/1単位必要です。
* 対象講演:特別講演 II、ランチョンセミナー
関連学会単位 日本整形外科学会研修単位 最大3単位(1単位/演題
( 日本整形外科会員カードをお持ちの方はご持参下さい。)

* 単位取得には1,000円/1単位必要です。
* 対象講演:特別講演 I、 特別講演 II、ランチョンセミナー


プログラム

 

特別講演 I  (10:00~11:00)

「マウスモデルを用いた関節リウマチ発症機構の解析」

座長:上阪 等 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 膠原病・リウマチ内科学 教授)
演者:岩倉洋一郎(東京理科大学生命医科学研究所ヒト疾患モデル研究センター 教授)


次世代リーダーセッション 1 (11:05~11:45)

座長:浅原弘嗣 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科システム発生・再生医学分野 教授)
藤尾圭志 (東京大学大学院医学系研究科 内科学専攻アレルギーリウマチ学 講師)

1-1 「関節リウマチの遺伝子解析」
演者:猪狩勝則(東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター 准教授)

1-2 「自己免疫疾患における大規模ヒトゲノム解析の成果」
演者:岡田随象(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科
疾患多様性遺伝学分野 テニュアトラック講師)


ランチョンセミナー (12:00~13:00)

「自己免疫疾患における自己抗体と自己抗体産生機構」

座長:高柳広 (東京大学大学院医学系研究科免疫学 教授)
演者:髙崎芳成 (順天堂大学医学部膠原病内科 教授)


次世代リーダーセッション 2 (13:15~14:15)

座長: 松本 功 (筑波大学医学医療系内科膠原病・リウマチ・アレルギー 准教授)
村上正晃 (北海道大学大学院医学研究科分子神経免疫学分野 教授)

2-1 「NLRP3インフラマソームを介した炎症応答の理解とその制御」
演者:齊藤達哉(大阪大学微生物病研究所 准教授)

2-2 「ヒトマクロファージの細胞質における核酸の認識とインフラマゾーム活性化のメカニズム」
演者:三苫弘喜(九州大学病院免疫・膠原病・感染症内科 助教)

2-3 「患者由来iPS細胞を用いたCINCA症候群における関節症病態の解明」
演者:横山宏司(日本赤十字社和歌山医療センター 小児科部)


特別講演 II (14:20~15:20)

「免疫系の美徳と悪徳:炎症とがんの制御を担う自然免疫調節分子の機能解析と応用」

座長:熊ノ郷 淳 (大阪大学大学院医学系研究科・呼吸器・免疫アレルギー内科 教授)
演者:谷口維紹 (東京大学生産技術研究所 炎症・免疫制御学社会連携研究部門 教授)


次世代リーダーセッション 3 (15:25~16:25)

座長: 西田圭一郎 (岡山大学大学院医歯薬学総合研究科機能制御学講座人体構成学分野 准教授)
三宅幸子 (順天堂大学大学院医学部免疫学講座 教授)

3-1 「蛍光生体イメージング技術による骨髄・免疫細胞の動態解析」
演者:菊田 順一(大阪大学大学院 医学系研究科免疫細胞生物学 助教)

3-2 「リンパ球サブセットの多様性/可塑性と自己免疫疾患の病態形成」
演者:中山田真吾(産業医科大学医学部第一内科学講座 学内講師)

3-3 「Programmed cell death1 (PD-1)による、標的表皮細胞発現PD-L1を介した
自己反応性CD8 T細胞制御性移植片対宿主病(GVHD)様皮膚粘膜疾患マウスモデルの制御」
演者:沖山奈緒子(筑波大学医学医療系皮膚科 講師)


情報交換会 (懇親会) (16:45~18:45)

プログラム終了後、16時45分から会場施設内において情報交換会(懇親会)を開催いたします。

会場:レセプションホール
参加費:無料 



共催セミナー

共催セミナー募集については学会事務局までお問い合わせください。

一般社団法人 日本リウマチ学会
TEL: 03-5251-5353
FAX: 03-5251-5354
E-Mail:gakkaih@ryumachi-jp.com


基礎研究推進委員会

委員長 : 高柳広 (東京大学大学院医学系研究科免疫学 教授)
副委員長 : 浅原弘嗣 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科システム発生・再生医学分野 教授)
委員 : 岩倉洋一郎 (東京理科大学生命医科学研究所ヒト疾患モデル研究センター 教授)
     熊ノ郷 淳 (大阪大学大学院医学系研究科・呼吸器・免疫アレルギー内科 教授)
     上阪等 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 膠原病・リウマチ内科学 教授)
     塩沢俊一 (九州大学病院リウマチ膠原病内科学共同研究部門 教授)
     田中栄 (東京大学医学部医学部整形外科・脊椎外科 教授)
     冨田哲也 (大阪大学大学院医学研究科運動器バイオマテリアル学講座 准教授)
     西田圭一郎 (岡山大学大学院医歯薬学総合研究科機能制御学講座人体構成学分野 准教授)
     藤尾圭志 (東京大学大学院医学系研究科 内科学専攻アレルギーリウマチ学 講師)
     松本功 (筑波大学医学医療系内科膠原病・リウマチ・アレルギー 准教授)
     三宅幸子 (順天堂大学大学院医学部免疫学講座 教授)
     村上正晃 (北海道大学大学院医学研究科分子神経免疫学分野 教授)